憧れの年収600万円、貯蓄額は?

「年収600万円くらいあれば、生活レベルも高そう。でも、600万円世帯のホントの貯金額ってどれくらいなのか興味あります」(女性 36歳)

600万円世帯の家計事情とは。まずは、負債額からみてみましょう。総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」「2 年間収入五分位階級別」によれば、600万円世帯が含まれる「第Ⅲ階級(年間収入599~757万円)」を例にとると、負債現在額は913万円で、その93.6%を占めるのが住宅や土地のための負債という結果が出ています。これに対し、平均年収世帯が該当する「第Ⅰ階級(年間収入458万円以下)」の負債額現在額は388万円で、そのうち92.0%はやはり住宅や土地への負債であることがわかりました。
次に、貯蓄額についてみてみましょう。前出「第Ⅲ階級」の貯蓄現在高は、1,244万円。これに対して「第Ⅰ階級」は834万円という結果でした。

これらのことから、やはり高収入であるほど貯蓄額は多い傾向がみられるものの、住宅や土地への負債額もその分大きいことがうかがえます。