コロナ禍を経験して社会情勢が不安定な今、お金の大切さを痛感している人も多いでしょう。「毎日仕事があって、給料がもらえるだけでもありがたい」と思うこともありますよね。

しかしながら、日々の生活の中で心豊かに衣食住を満たすためには、やはり手元にあるお金は“ギリギリライン”ではなく、少しでも余裕がほしいもの。

そこで今回は、「ちょっぴりリッチ」な年収600万円世帯にフォーカスし、貯蓄額や上手な貯蓄術について考察します。

暮らしにゆとりが欲しい!日本の年収平均値はどれくらい?

「共稼ぎの我が家は、夫婦合わせて年収約450万円程度。子どもは中学生と高校生、まだまだお金がかかるし、毎日節約の日々。夫婦二人でホテルディナー、なんてはるか昔の思い出です」(女性 45歳)

「独身の私は、年収400万円そこそこ。一人暮らしなので収入はすべて自分のために使えます。でも、万が一病気になったときや、不測の事態でまとまったお金が必要になったら、この年収では少々不安かも」(男性 41歳)

国税庁「令和元年分民間給与実態調査 2 平均給与」によると、平均給与額は436万円。単純計算でこれを12ヶ月で割れば、給与月額は約36万円ということになります。ここから税金や家賃、光熱費、通信費、食費に子どもの学費、と差し引けば、「手放しで余裕」という状態ではないかもしれませんね。

そうなると、ひとつの「憧れの年収目安」である600万円世帯なら、給与月額が約50万円となり、平均給与世帯よりも毎月14万円もの余裕があるという計算になります。これだけあれば、余暇に趣味や娯楽を楽しむ余裕が生まれそうなものですが、実際のところ、600万円世帯の人はどのような生活を送っているのでしょうか。