「そんなに満タンにすると燃費が悪くなる」から満タンにしない人も

ガソリンを満タンにすると重量が増えて燃費に影響するから敢えて満タンにしない、という人もきっといらっしゃることでしょう。

確かにガソリンは液体ですから、入れた分だけ車重が増します。燃費が悪化するということはきっとあるでしょう。ですが、ガソリン1L当たりの重量は750gほどですので、仮に日産セレナを満タン給油しても55Lなので実質41.25kgほど。半分程度までの給油なら約20kgですから、小学生の子供が乗っているかぐらいの差となります。燃費にそれほど影響しないのではないかと筆者は考えます。

むしろ車に色々と荷物を積んでいる方が重量増の原因となることもありますから、必要のない荷物を降ろすなどした方が効果的ではないでしょうか。ですが、ガソリンは時間の経過とともに劣化します。全く車に乗らない人の場合は、満タン給油をしてしまうとガソリンを使い切るまでに相当な月日を要することになります。こういった場合は半分以下に押さえておくなどの工夫が必要かもしれません。

結論!燃料給油の最適解はこれ!

最終的にガソリンをどのタイミングでどれくらい入れればいいの?という疑問についての答えは「車の使用状況によって変えるべき」ということになります。

頻繁に車に乗って毎月700km以上走るような方であれば、満タン給油の方が手間もかかりません。逆に毎月100km、200km程度しか乗らなかったり、ほとんどエンジンすらかけないという場合には1/4以下になるような給油量にするのもいいでしょう。

普段は半分以下になるように調整をして、長距離乗るときは満タンにするなどしてもいいかもしれません。最近は異常気象で大雪で高速道路上に立ち往生、ということもあり得ますから、高速道路を利用する際は高速に乗る前に満タンにするなどしてもいいですね。

おわりに

低燃費化が進んでますますガソリンスタンドに行く機会が少なくなってきそうですが、ご自身の使い方にあった給油方法を実践して快適なカーライフを送って下さい。

参考資料


【調査概要】
◆調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする
自家用車を所有し月に1回以上車を運転する18歳〜59歳の男女
(10代・20代、30代、40代、50代、男女各125名)
◆調査期間:2020年10月23日〜10月26日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査地域:全国
◆有効回答数:1,000サンプル(有効回答から1,000サンプルを抽出)
◆実施機関:ネットエイジア(株)

宇野 源一