2月に決算を迎える今期は、売上高100億円を想定しており、今後もYouTubeなどで活躍するインフルエンサーを起用した自社ブランドを拡充しながら成長を続ける見込みです。また、引き続きEC企業やブランドのM&Aも進めつつ規模の拡大を狙うようです。
さらに、自社で成功したYouTubeでの広告手法を応用した、新たな事業の創出も視野に入れています。
しかし長期で考えた場合、取り扱いブランドの増加やユーザーの拡大が進むほど、他のファッション通販と競合する局面が増える可能性は否定できません。
「ロコンド」の独自性が薄れることのないよう、サイトや自社ブランドの魅力発信において、今以上にユニークな工夫が求められるのではないでしょうか。
まとめ
ロコンドは、ユーザー獲得のため積極的にテレビCMに投入してきた広告費を、2021年2月期はYouTubeへシフトし、広告費の抑制と認知拡大の両立を果たしました。ロコンドの成功は他社の広告戦略に大きな影響を与えることでしょう。
今後も成長は続くと見られますが、規模の拡大とコスト抑制の両立についても、注視していく必要があるかもしれません。
【参考資料】
- 株式会社ロコンド 2021年2月期第3四半期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社ロコンド 2021年2月期第3四半期 決算説明資料
- 株式会社ロコンド 2021年2月期第2四半期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社ロコンド 2021年2月期第2四半期 決算説明資料
- 株式会社ロコンド 2021年2月期第1四半期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社ロコンド 2020年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 株式会社ロコンド 2020年2月期 決算説明会資料
- 株式会社ロコンド 2019年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
- 「2019年 日本の広告費」電通HP
山口 伸