2020年にはトップクラスの人気YouTuber、ヒカルのプロデュースするブランド「ReZARD」とのコラボアイテムを大ヒットさせたほか、宮迫博之・中田敦彦によるYouTube番組「Win Win Wiiin」の初代スポンサーとなり、番組で着用するスーツを製作・販売。

〈YouTube×自社企画商品〉で認知度と売上げを同時に獲得することに成功し、ECに活路を求める多くの業界や広告業界から注目を浴びたのです。

では、そんなロコンドの事業内容と近年の業績はどのようなものか、確認していきましょう。

ロコンドの主要事業と近年の業績

ロコンドの事業は、「LOCONDO.jp」を旗艦サイトとするファッション通販の「ECモール事業」、自社ECを行いたいアパレル企業にシステム・運営機能を提供する「プラットフォーム事業」、店舗や卸などの「その他事業」の3つから構成されています。最新の決算時点(2020年11月末)では、ECモール事業が売上高の82.5%を占めます。

ECモール事業には受託型と買取型(自社ブランド含む)との2種類がありますが、商品取扱高のおよそ8割が受託型によるものです。受託型ではロコンドが在庫リスクを抱えることはなく、販売手数料が売上となります。