資産運用の基礎知識:その3
長期・分散・積立を意識する
資産運用を成功させるポイントは「長期・分散・積立」です。
前項で、複利の効果を享受するには、時間をかける必要があるとお伝えしました。
時間をかけて運用することは複利の効果を得やすくするだけでなく、リターンを安定させるという効果もあります。
また、一度に大きなお金を預けずに、毎月決まった金額を積み立てる方が、資産を分散させ、リスクを軽減させる効果があります。
一度に大きなお金を投資しようとすると、買うタイミングを選んでしまい、いつまでたっても買うことができません。購入のベストタイミングを図ることはプロでも難しいのです。
一つの商品だけに集中的に投資すると、相場が悪くなった時、その影響を全部受けてしまう可能性もあります。異なる動きをする商品に分散投資しておけば、その心配は無くなります。
複数の商品に分散しておき、急激な市況の変化にも対応できるようにしておきましょう。
資産運用シミュレーションをしてみよう
前項の複利を使って長期・分散・積立を意識しながら資産運用をした場合、どのようなお金の増え方になるのでしょうか。
実際にシュミレーションを行ってみました。将来の受取額を約束するものではありませんが、参考になるかと思いますので、さっそく見ていきましょう。
毎月2万円を積立、年5%の年複利(利息端数切り捨て、非課税)でのシュミレーション結果
積立年数10年
- 積み立てた金額:240万円
- 運用で出た利益:70万380円
- 合計:310万380円
積立年数20年
- 積み立てた金額:480万円
- 運用で出た利益:335万560円
- 合計:815万560円
積立年数30年
- 積み立てた金額:720万円
- 運用で出た利益:917万6784円
- 合計:1637万6784円
積立年数40年
- 積み立てた金額:960万円
- 運用で出た利益:2017万6428円
- 合計:2977万6428円
いかがでしょうか。積み立てで運用すれば、運用期間が長くなればなるほど、利益の増え方が大きくなっています。
時間をかけることが重要だということがおわかりいただけたと思います。運用は早く始めることがポイントになることは一目瞭然ですね。