AIに仕事を奪われる?

さて。「AIに仕事を奪われる問題」です。

これはAIの研究を行っている米マイケル・A・オズボーン准教授が発表した論文「雇用の未来」に端を発して、コンピュータによる自動化が進むことで、20年後の将来には47%の仕事がなくなるという衝撃の結論を導き出しています。

ここは、少し冷静になって、AIの弱点を探してみましょうか。

もともと、AIは構造化データしか取り扱いができませんでした。構造化データとはエクセルやCVSのように「列」と「行」の概念をもったデータで、これに対してフリーテキストや画像、音声などの非構造化データは処理できなかったのですが・・・現在は対応可能に。ちょっと、ヤバイですね。

次に「モラベックのパラドックス」。従来のAIは大学教授や専門家でないと難しいことが得意で、逆に画像認識や積木遊びなどの幼稚園児がやることができないという意味です。これが第2次AIブーム終焉のひとつの要因でした。ところが、これもディープラーニングの登場で解決しそうです・・・ますます、ヤバイですね。

いまのディープラーニングの弱点を探せば、処理結果は入力データの量・品質に左右されますから、データ不足等による例外処理は苦手です。ですから、ヒトが勝つためにあえて恣意的にデータを集めないとか! しかしこれは、ズルイと言いますか犯罪的ですよね。