世代別に見ると、定年退職を目前に控えた50代の約9割、すでに老後を送っている60代の約8割、70代以上の約7割が、自身が老後に貯めておきたいと考える目標金額を貯めることができていません。老後資金に3,000万円準備してセカンドライフを楽しみたいという願望を持ちつつも、なかなか厳しい現実がうかがえる結果になっています(図表3参照)。

図表3:セカンドライフのために貯めておきたい金額をどれくらい達成できているか

出所:ニッセイ インターネットアンケート~セカンドライフについて~(日本生命保険相互会社)

退職金・年金でもらえる金額で必要な貯蓄額は変わる

同調査対象者のうち企業や団体に勤めている人に「自分がもらえる退職金と年金の金額を把握しているか」と聞いたところ、60歳未満の年代では実に半数以上の人が自身の退職金と年金を把握していないと回答。

世代別では、20代の83.4%、30代の76.2%、40代の69.4%、50代の51.1%が把握していません。若いうちは自分の退職金を気にしていないのは無理もないかもしれませんが、定年が間近に迫っている50代でも半数が把握していないという結果になっています(n=3,312)。