ゆとりある老後、みんなが貯めたい金額と達成率の現実

実際に支払われた退職金の金額は?

厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査」によると、退職給付(一時金・年金)制度がある企業は80.5%。そのうち、勤続35年以上の給付額について見ると、大学・大学院卒(管理・事務・技術職)で、「退職一時金制度のみ」で1,897万円、「退職年金制度のみ」で1,947万円、「両制度併用」で2,493万円。

高校卒(管理・事務・技術職)は、「退職一時金制度のみ」で1,497万円、「退職年金制度のみ」で1,901万円、「両制度併用」で2,474万円となっています。

公的年金はいくらもらえる?

日本年金機構から、自身の誕生月に届けられる「ねんきん定期便」はご存じでしょうか。直近1年間の情報と、50歳以上の人には「年金の見込額」、50歳未満の人には「これまでの加入実績に応じた年金額」が記載されたシーリングはがきが届きます。

そして、35歳、45歳、59歳といった節目の年には、全期間の年金記録情報が封書で送られてきます。公的年金は、老後の生活費のベース部分になるので、受給額によって自分で貯蓄が必要な額は変わってきます。今までなんとなくしか見たことがないという場合は、一度ねんきん定期便をしっかり確認してみましょう。

おわりに

充実したセカンドライフを送るために、お金が大切なのは言うまでもありません。ただ、漠然と不安に感じているだけだと、とにかくたくさんお金を貯めなければいけないというプレッシャーを感じがちです。

まずは、退職金や年金でいくらもらえるのかを知るところがスタート地点です。そして自分がどういう老後を送りたいかをイメージして、月々必要となる金額をざっくり見積もりましょう。その必要額と退職金や年金でもらえる金額の差額がおおよその貯蓄目標額になります。

ざっくりとでも具体的な目標が見えると、意外と行動しやすくなるのではないでしょうか。

参考資料

ニッセイインターネットアンケート~セカンドライフについて~」(日本生命保険相互会社)
平成30年就労条件総合調査、退職給付(一時金・年金)の支給実態」(厚生労働省)
ねんきん定期便関係」(日本年金機構)

中野 令子

参考記事

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執筆者
  • 中野 令子
  • ファイナンシャルプランナー/コラムニスト

1級ファイナンシャル・プランニング技能士。大手証券会社で約17年勤務。個人と法人向けに金融商品の販売に従事。現在は家業を手伝うかたわら、資産運用や保険のコンサルを行う。毎日の生活の中にあるお金をテーマに「くらしとお金の経済メディア LIMO」に執筆するほか、「女性の老後のためのメディア ミュゲ」の監修者として活動中。難しくて敬遠しがちな金融のしくみについて、わかりやすく説明。プライベートでは2児の母として、奮闘する毎日。