そしてもう1つ、家賃の運用先として考えられるのがREITです。

REITはその投資対象によって、大きく5つのファンド(物流系、住居系、商業系、オフィス系、インフラとしての太陽光)に分けられます。

REITは基本的には家賃収入をベースとしていますので、コロナ渦にあっても稼働率の増減や家賃の増減が少ないのが特徴です。そのため、稼働率の増減が比較的少なかった、物流系、住居系、インフラ系のREITを積み立てて投資していくのは”あり”だと思います。

一方で商業系やオフィス系はまだまだコロナの行く先が見えないため、慎重に投資判断をしていく必要があると思います。ただし、もしこの分野に投資をするのであれば、株価が低迷している今がチャンスになりそうな気もします。

いずれにせよ、REITも毎月一定額を投資していくことでリスクを分散するようにしましょう。

今の時代、銀行に現金を預けていること自体がリスクです。まだ投資をやったことがないという方は、まずはネット証券に口座を開設し、少額からでも投資を始めてみてはどうでしょうか。

金やビットコインなどのコモディティ

さて、次は金(ゴールド)やビットコインなどのコモディティの動向について解説していきます。

私は、金やビットコインなどのコモディティにも引き続き上昇圧力がかかってくると思います。というのも、世界的な金融緩和によって通貨の価値が毀損し、金やビットコインなどの実物資産の価値が上がってくると予想できるからです。

まずはビットコインについて見ていきましょう。

ビットコイン

不動産投資がメインなのであれば、ビットコインなどをフォローする必要もないのですが、長期的に見てビットコインはドルの代替通貨になることは間違いないと思っていますし、今後の需要の高まりとともにさらに価格が上昇していくことが考えられます。

以上の理由から、全資産の1%程度はビットコインに投資しても良いのではないか?と考えています。また、2021年のビットコインの価格暴騰は2017年とは異なる種類の暴騰であるということを理解しておく必要があります。

というのも、2020年4月にはビットコインの半減期がありました。過去の歴史を振り返れば、半減期の後にはビットコインの価格は高騰しています。

さらに、アメリカの名だたる企業が資産の一部にビットコインを加えています。また、ビットコインは新たな決済手段としても利用の利便性が高まっています。

以上の事実を考えれば、2017年の時とは異なり、今後とも継続的にビットコインの価格は上昇していくのではないかと考えられます。

ただし、ビットコインはボラティリティーの激しい通貨です。短期で一喜一憂するのではなく、こちらも毎月定期的に積立投資を継続して購入を続けていくのが良いでしょう。

金については2020年夏以降、下落傾向でしたが、実物資産としてのプレゼンスはさらに高まっているので長期的には上昇すると考えています。

金についてもインデックス投資などの積立投資を始めても良いのではないかと思います。