不動産投資

最後に、私の専門である不動産投資について解説していきたいと思います。

不動産というのは景気の遅れから2~3年ほど遅れて底値をつけるというのが一般的です。しかし、今回ばかりはちょっと様子が違います。

というのも、世界的な金融緩和によって実体経済に反して株価が上がっているように、そろそろ不動産にも緩和マネーが流れ込む可能性が高いと私は思っています。

実際、周りの投資家の様子を見てみても、「2020年に不動産を購入できた!」という報告が非常に多い。すなわち、ベテランの不動産投資家は既に不動産を買いに走っていると見ることができるのです。

しかし、個人向けの不動産投資の融資は引き続き厳しいので、現金で購入可能な築古区分や築古戸建が激戦になる可能性が高いと思います。というか、既に激戦になっています。

とはいえ、私自身も2020年に激安戸建てを購入することができていますので、購入できる人は購入できているということです。

そのため、まずは不動産を購入できるスキルを身につける必要があります。

重要なのは、物件を見つけたらすぐに問い合わせをして、すぐに見学をして、瑕疵担保なし、融資特約なしの条件で素早く買い付けを入れること。

「雨漏りをしているからダメだ・・・もっと安くしてくれ!」

とか

「家が傾いているからダメだ・・・もっと安くしてくれ」

などと難癖ばかりつけているようでは、いつまで経っても不動産は購入できません。

仮に欠陥がある物件であったとしても、「この程度であればこの程度の予算で修理できる」という知識さえ持っていれば即買い付けができるようになります。

誰よりも早く買い付けを出すためには、リフォームの知識なども重要になってくるということです。

ちなみに、新築や中古一棟投資に関しては引き続き資金力のある人しか購入できない状況が続くでしょう。そのため、初心者は手堅く自己資金50%以上を入れて購入できる物件を探すというのが王道になってくると思います。

ただし、このコロナ禍は、実は不動産投資においては良い影響を与えています。どういうことかというと、リモートワークが普及したこともあって、都心から50キロ圏内の不動産が注目され始めているのです。

不動産ポータルサイト、SUUMOのデータによると、都心から50キロ圏内の中古戸建てや中古マンションの閲覧件数は、2020年度1月期~3月期に比べ1.5倍前後に増えています。また、総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、東京から転出する人も毎月増加傾向にあります。

以上のデータから考えると、都心近郊では物件価格が上昇したり、賃貸の空室率が改善されたりすることも期待できるわけです。そのため、今年は都心から50キロ圏内の物件が要注目となるかもしれません。

まとめ

最後にまとめると、

  • 株式投資についてはインデックスの積立投資をメインに組み立てること
  • 金やビットコインも一部保有する
  • 不動産投資は既に買い場かもしれない。気になる物件は即問い合わせ、即買い付け、即購入判断できるかどうかがカギになってくる

ということです。

2021年も不動産や経済、投資全般の情報を継続的に発信していきますので、ぜひご期待ください。

浦田 健