今年も各国の政府が金融緩和を続けると主張している以上、預金以外の資産に現金を移さない限り、我々は自分の資産を守ることすらできなくなってしまいます。

そのため、今、現金しか持っていないという方は、2021年を機にぜひ自分のお金を株や不動産などにバランスよく分散してみるようにしてください。

2021年の株式市場と投資戦略

次に、2021年の株式投資戦略について解説していきます。

2020年の株式市場は歴史上稀に見る大暴落をして歴史上稀に見るV字回復をしたわけですが、今後も大規模な金融緩和が続くことを考えれば、2021年も株価と実体経済の乖離は続き、株式市場は好調に推移することが予想されます。

といっても資産バブルであることには変わりありませんから、いつかはバブルが弾ける時が来るかもしれません。

しかし、いつバブルが弾けるか、すなわちいつ株価が暴落するかなんて誰にもわかりませんから、我々はインデックス投資を中心に積立投資を継続し、株式を長期保有していくことでリスクを最小限に抑える必要があると思います。

ちなみに、私のメインの投資は不動産投資です。常に不動産投資をベースにして株式投資と向き合っていますので、株式投資を専門とするトレーダーさんとは異なり、上述したような私のインデックス投資戦略では資産を大きく増やすことはできません。

しかし、リスクを最小限に抑えながら効率的に資産を増やしていける方法こそがインデックス投資だと考えていますので、私自身は今年もインデックスの積立投資を継続していく予定です。

では、オススメのインデックス積立投資には何があるのでしょうか? 本記事では、2種類のおすすめインデックス投資法をご紹介したいと思います。

不動産投資の頭金を作るための投資戦略

1つ目は、不動産投資の頭金を作るための投資戦略です。

株式を購入する場合とは異なり、不動産を購入する時期はいつになるかわかりませんので、投資の条件はかなり限られてきます。

  • 第一の条件は、「いつでも解約できること」
  • 第二の条件は、「ボラティリティー(価格の増減率が低いこと)」
  • 第三の条件は、「元本の毀損を防ぐこと」

です。

この3つの条件として考えると、不動産投資の頭金を作るためには公社債のインデックスファンドに積立投資するしかないと考えています。

もう少しリスクを取れるのであれば、外貨建てMMFの運用でも良いと思いますが、こちらは外貨建てですので為替リスクを考慮しなければなりません。

いずれにせよ、リスクを分散させるためには毎月の積立を継続することがマストとなってきます。

家賃の運用先として考える株式投資

2つ目は、家賃の運用先として考える株式投資戦略です。毎月振り込まれる家賃をどのように運用するか?ということですね。

こちらはS&P500指数や日経225、全世界株式のインデックスファンドを長期保有するのが良いと思います。2021年は引き続き世界中で金融緩和が継続されますから、世界の株式は比較的堅調に推移していくと思います。

さらに積立投資であれば10年スパンで考えた場合、仮に短期の増減があったとしても最終的にはパフォーマンスはプラスになると思います。そのため、インデックスファンドに必ず毎月一定額を投資していくのが良いでしょう。