厚生労働省の「令和元年 簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は 81.41年、女性の平均寿命は 87.45年とされています。85歳まで見積もっても女性の場合は少し足りなくなる可能性もあることを踏まえ、余裕をもって老後の生活資金を計算しましょう。

2. 老後資金の目安がわかったら貯める方法を考える

今の1か月の生活費で計算してみると、意外とお金が必要なことがわかるでしょう。金額の目安が掴めたら、次は実際にお金を貯める方法を考えます。

お金を貯める方法にはいくつかあり、代表的で私たちが一番思い浮かべやすいのが預貯金です。ただ、銀行にお金を預けて貯めるのは悪いことではありませんが、超低金利が続く今、単に預金をするだけではお金が効率よく増えません。

そこで、リスクの低い投資を活用するという手もあります。たとえば個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)を利用するのです。

iDeCoを40代から始めるのは遅い、意味がないという声を聞くこともあります。たしかに、20代・30代から始めた人と比較するとiDeCoで投資できる金額は限られてしまいます。ですが、iDeCoでの運用益は非課税なので、それだけでも活用する価値があるでしょう。

また、NISA(ニーサ)やつみたてNISAといった非課税制度を利用するのもいいでしょう。投資信託は元本保証のない金融商品ですが、低リスクの商品に長い時間をかけて投資していくことで、資産を積みあげていくのも一つの手です。