住宅ローンや教育費の出費がいったん落ち着くといわれる50代。多くの人が定年を迎える60代が目前ということもあり、『老後資金』が目下の最大の関心事という人も多いでしょう。

東京都内に住む50代のAさんも、そんなひとり。子どもたちはすでに就職して家を離れ、現在はひとつ年上の夫との二人暮らしをしているといいます。

「そんなに贅沢な生活をしてきたわけではないんですが、老後資金が心もとないんです。原因は、子どもたちの教育費。たまたま住んでいた地域に教育熱心な人が多く、周囲の雰囲気にのまれるかのように、私立の小学校や中学校を受験させたり、塾通いや習い事といったことをさせてきました。それでも住宅ローンはなんとか完済できましたが、老後資金にまでは手が回らず…。」

そこでAさんは夫婦で話し合い、「定年までに頑張って、ある程度の老後資金を貯めよう」と決めたそうです。