支出を削るために『やめたこと』とは?

また、Aさんは、家計を見直したついでに、無駄な支出についても削ることにしたそうです。というのも、支出が減れば、浮いた分を先取り貯金の金額にプラスすることができるからです。

では、Aさん夫婦が、支出を削るために『やめたこと』とは、何だったのでしょうか?

身の丈に合わないサービス

Aさん宅では、月数千円で、自宅にウォーターサーバーを置いていたそうなのですが、これを解約したといいます。

「子どもが家にいる頃は、きれいなお水をいつでも飲ませてあげられるということで重宝していたのですが、今は夫婦2人。タンクひとつ分を消費するのに、結構な日数がかかるんです。タンクは重く、交換も大変ですし、それなら扱いやすいペットボトルのミネラルウォーターをストックしておくほうが経済的だと思いました。」というAさん。

他にも、知人の勧めで利用していた食材の宅配サービスや、DVDの宅配レンタルなど、使いこなせていないサービスは思い切ってやめたそう。

外食、デリバリー

また、Aさんは外食やデリバリーを控えるようにしたといいます。

「以前は作るのが面倒だと思うと、外食やデリバリーサービスに頼りがちでした。でも、そういうのは、やはり高い。だから、ここぞという時だけ利用することにして、どうしても作りたくないという時は、温めるだけのお惣菜や冷凍食品を利用するようにしたんです。これなら、外食やデリバリーより安価に済ませられます。」

通えないジムや習い事

身体を動かすことが好きなAさんのご主人。運動不足解消もかねて、ジム通いをしていましたが、Aさん夫婦は、こちらも見直したといいます。

「1回あたりの利用料が安くなるということで、通い放題のコースを契約していたようなのですが、よくよく考えると、月に最低4回は利用するという前提でのコースにもかかわらず、最近は仕事が忙しくて月に1~2回しか利用できていない時が多かったんです。それなら、1回あたりの通常料金を払ったほうが安いということで、これをいったん解約し、通った分だけ払うコースに切り替えてもらいました。行かなければ料金も発生しないので、むしろ気分的に楽になったようです。」

おわりに

お金を貯めるというと、どうしても「何かを我慢して、貯める金額を増やす」というところに目が行きがちです。しかし、お金を貯める時に無理は禁物。我慢が続けば、リバウンド出費や爆買いなど、どこかに反動がきやすくなります。そんなことになってしまうと、さらに老後への不安が増してしまいますよね。

それよりも、Aさん夫婦のように、自分の日常を見直し、まずは「なくてもいいものをやめる」ことで、無理なく支出を減らしていくことがよいのかもしれません。

参考

LIMO編集部