おこづかいの3つの方法と良し悪し

おこづかいの種類や良し悪しには、どのようなものが考えられるでしょうか。ここでは3つの方法について、専門家の意見も交えて紹介します。

 定額制(1ヶ月に3000円など)

上記の調査結果からわかるように、多数の家庭で取り入れられているのが「月に1回、定額を渡す」という方法です。
メリットは、管理する力や我慢する心が身につき、「やりくりできた」という成果が自信に繋がることです。

しかし、子どものタイプによっては、おこづかいを貰うとすぐ使い切って追加をねだったり、必要な物が買えなくなり結局親が買ったりして、親子共に失敗経験ばかりが積み重なることもあります。

報酬制(お手伝い1回につき300円など)

日本では年齢と共に金額が上がっていくことが多いですが、アメリカではそのような習慣はなく、親の手伝いをする、テストで良い点をとるなどが条件になるそうです。まるで「年功序列の日本企業と、実力主義のアメリカ企業」のようですね。

専門家の中でも、「手伝いをするのは当たり前だからおこづかいの対象にはしない」という意見と、「家事労働は賃金を払うに充分あたいするためおこづかいの対象にする」という意見に分かれます。

勉強に関しては得意不得意があるため一律におこづかいの対象にするのは厳しい気もしますが、「勉強をするためのモチベーションはお金以外にありえない」という意見もあります。

どちらにしても、親子でよく話し合って取り入れる必要がありそうですね。

承認制(欲しいものがあったときに貰うなど)

上記の調査からわかるように承認制は少数派です。専門家からも、管理を学べず金銭教育にならないと反対意見が聞かれます。

しかし、例えば欲しいゲーム機があったときに、それがどれほど良いもので自分に必要かということを調べてまとめ、家族の前で発表し、認められたら買ってもらえるという「プレゼンテーション形式」を取っている家庭もありました。

通常のおこづかいと承認制をセットにすることで、社会に出たときに役立つ力を鍛えられるかもしれませんね。