子どものタイプ別に見るおこづかい
ここでは、子どものタイプに合わせたおこづかいについて、アニメ「ドラえもん」のキャラクターを例にして考察します。
しずかちゃんタイプ
しずかちゃんはしっかり者で、勉強もできる女の子。部屋も片付いていて、宿題やピアノの練習もきちんとこなしています。おそらくおこづかいに関してもやりくりに大きな問題はなさそうですよね。
このような子の場合は月に1度定額のおこづかいを渡し、支出全般をやりくりさせる方法が良いのではないでしょうか。
ほしいものだけでなく必要なものもおこづかいでやりくりすることで、「文具を無くしたり壊したりしなくなった」「商品や値段を調べて買い物ができるようになった」など、更なる成長を期待できます。
しかし、このようなタイプは、貯蓄はうまくなっても「買う」ことが苦手で、自分の好きなことにうまくお金を使えなくなることがあります。貯めるだけでうまく使えないというのは、将来自分が成長するための出費の決定がなかなかできず、損をすることもあるのです。
しずかちゃん自身は好きなキャラクターやアイドルグッズを買っている場面もあり心配はなさそうですが、「バランスよくお金を扱えるように」という意識も大切ですね。
のび太くんタイプ
のび太くんは「ドジでなまけもの」な性格で、アニメの中でもたびたび「おこづかいが足りなくなった」と嘆くシーンが見られます。おそらく月1回の定額制では失敗が多く、やりくりする力は身に付きにくそうですよね。
このようなタイプの子どもは、1度に大量の現金を目にすると気持ちが大きくなって使ってしまいやすいそうです。同じ金額でも分割して週1回渡し、管理する練習をすると良いですね。
また、現金を見せないためにお金は親が所持し、申告した分の残高を減らすという方法で成功した例もあります。
支出を把握するためのおこづかい帳は親も気をつけて見てあげたいところです。書くよりレシートを貼るといった単純なものが良いですね。
ジャイアンタイプ
ジャイアンは乱暴な面が目立つ性格ですが、実は家族や友達への思いやりがあり、家業の雑貨屋を手伝っています。ジャイアンのように自営業や在宅ワークの家庭は、「お金は一生懸命働いて手にできるもの」という意識が自然と身につきやすいようです。
また、ジャイアンのように「負けん気が強い」タイプは、テストの点数やお手伝い、プレゼンテーションなどによっておこづかいを増やす仕組みを作ると良さそうですね。持ち前の負けず嫌いと頑張り屋な性格を活かし、成績アップや将来に役立つ力の習得につながるかもしれません。