キスマイ結成後の悔しい日々
こうして結成されたキスマイですが、彼らはよく自虐的に「売れ残りの集まり」と言うことがあります。
私は「そんなことない!!最高のメンバーの集まりです!!」と声を大にして言いたくなるのですが、彼ら自身がデビュー前に味わったことは、そう思わざるを得ないような悔しい日々でした。
後輩が先にデビューすることが決まり、更にはその後輩のデビュー記念コンサートでバックダンサーとして出演することがありました。
当時を振り返り、メンバーの玉森くんは「悔しくて、悔しくて。でもそこで火がついた」と語っています。
後輩のデビューコンサートの中で歌って踊る彼らに笑顔はなく、鬼気迫るものすら感じました。
しかし、彼らはどんなに苦境に立たされても諦めず、もがき苦しみながら前を向いて活動してきました。どんな仕事でも全力でこなし、できないことでも「できません」と言わなかったそうです。
そして、ついに念願のデビューを掴むまでに成長していったのです。
運命の「茶封筒の日」涙するキスマイファンの姿
つらい日々から約1000日経った頃、キスマイの7人はジャニーズジュニアであるにも関わらず、単独で全国ツアーを開催するまでになりました。
藤ヶ谷くん、北山くんのコンビ、通称「藤北」をメインボーカルに据えてオリジナル曲も発表しました。人気者となった2人はドラマにも出演するなど、人気街道をひたすら走り続けたのです。
そして運命の日。2011年2月12日。
この日は2010年年末から行われていたツアーの最終日で場所は代々木第一体育館。
そのコンサートのMC中、バックダンサーをしてくれていたジャニーズジュニアの子が「ジャニーさんからです」
とキスマイメンバーに茶封筒を手渡しました。
何も知らされていないメンバー。
7人で恐る恐る茶封筒を開封し、中に入っていた手紙を読む・・・と、同時に7人が大喜びをしました。
そう、デビューが発表されたのです。代々木第一体育館に響く歓喜の声。
そして涙する支え続けたファンの姿。
ここまで感動する映像はなかなかありません。私の涙腺も崩壊です。
この日はファンの中で「茶封筒の日」と称され、毎年お祝いをしています。
藤ヶ谷くんはこの時ファンに向けて「待たせちゃったね。このまま止まらずに行くからね」とファンに伝えました。
そう、この長く険しい時を支えたのはキスマイファンの皆さんに他なりません。
私はこのころはジャニーズに全く興味がなく、恥ずかしながらキスマイの存在すら知りませんでした。
しかし今、キスマイを、そして藤ヶ谷くんを応援できるのは、デビュー前からキスマイを応援し、長く支え続けてくれたファンの皆さんのおかげだと、とても感謝しています。