使い捨てカイロの利用上の注意、処分、再利用

使い捨てカイロの利用上の注意は外袋の裏に詳細に書かれていますが、最も注意すべきことは低温やけどです。これは滅多に起こらないかとは思いますが、就寝時、こたつの中、暖房器具の近くでは使わないことが肝心です。

使い終わり硬くなった内袋は、自治体により燃えるゴミ、燃えないゴミの区分が異なりますので、捨てるときには注意が必要です。

使い終わった使い捨てカイロの再利用法としては、消臭剤としての利用がまず考えられます。中に入っている活性炭に臭いを吸収する作用があるので、脱いだ靴に入れてもいいでしょう。効果は少ないのですが、吸水性樹脂が入っていますので除湿剤としての利用も考えられます。

また、使い捨てカイロに入っているバ-ミキュライトは元々観葉植物の土として使われていますので、使い終わった使い捨てカイロを水で洗い塩分を取り除き、残りを園芸用の土として利用することも可能です。

このように、たかがカイロとはいえ化学と密接に関係しています。少しばかり化学的な視点で身の回りの生活を眺めてみると、結構楽しくなるものではないでしょうか。

和田 眞