お金がかかる病気の共通点

さて、病気1件あたりにかかる医療費が高い病気には共通点があります。

それは、治療に時間がかかるという点です。

先天奇形や染色体異常は、生まれてから継続的に通院することになりますし、他の病気にもかかりやすい場合があります。また、心臓や筋肉、骨の病気にしても治療後のリハビリに時間を要するでしょう。腎尿路生殖器系の代表である腎不全も透析治療を継続的に行わなければならない病気です。

個人で実際に医療費を支払う場合、高額療養費制度のおかげで、自己負担額には上限があります。しかし、高額療養費制度は月単位で計算されるもので、月をまたいで入院した場合などは、合算することができません。

また治療が長期化するということは、治療費だけでなく通院のための交通費など、診察費以外の雑費も発生します。

保険外診療でさらにお金がかかる

病気に多額のお金がかかる原因として「保険外診療」があります。がんや難病と言われる病気を患い、日本では承認されていない治療薬を希望する場合などがその例です。健康保険の対象外となり、全額自己負担になるため、多額の治療費が必要になるでしょう。