2つめは、介護費用です。

生活スタイルの変化により核家族化が進んだことで、老人が老人を介護する、いわゆる老老介護の問題は、社会問題として知られるところです。

日本は少子高齢化が進んでおり、60代以上の人口が増えています。介護が必要な人も同様に増えており、特別養護老人ホームでは、入居まで数年待ち・・・という状況が普通に起こっています。

将来のことはわかりませんが、現状が続くのであれば、特別養護老人ホームには簡単に入居ができないかもしれません。特養が難しいなら、他の介護施設はどうでしょうか。まずは費用を確認してみます。

「LIFULL介護」HPに、「介護付き有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」の相場料金が掲載されています。入居時費用が必要な場合、5年間で払う費用の合計を、以下にまとめてみました。

「介護付き有料老人ホーム」の場合・・・1908万円

「サービス付き高齢者向け住宅」の場合・・・1010万円

上記の金額は全国平均ですので、首都圏での入居を考えている人は、更に費用が必要となります。場合によっては、数千万円から、億に近い費用が必要な施設もあります。

50代でも資産運用が必要

住居費用と介護費用を準備するには、2000万円では到底足りそうにありません。効率的にお金を増やしたい人は、資産運用にも取り組んでいただくことをおすすめします。

人気の投資信託ですが、つみたてNISA(ニーサ)の活用もおすすめです。50代から始めても、最大で20年つみたて投資ができますので、老後も資産運用を続けることが出来ます。

まとまったお金がある人は、一時払ドル建終身保険も検討してもいいでしょう。一時払ドル建終身保険とは、契約時に保険料を一回で支払う終身保険のことで、外貨ならではの高金利が魅力です。

最近は米国の金利低下の影響で、相対的に魅力が下がっています。それでも円で運用するより、大きく増える可能性が高くなりますので、安定性を求める人は検討してもよいかもしれません。

資産運用のポイントは、老後も資産運用を続けることです。当面は使わない貯金をうまく活用してみたり、毎月決まった額をコツコツ積み立ててみる。そうすれば、自然と長く運用することができます。

必要がある時には取り崩しても構いません。必要な分だけを解約して、残りの貯金は運用を続ければ問題ありません。