習い事を絞ることも必要
習い事では多くの場合、低年齢児は月謝が低く設定されています。最近は習い事の種類も豊富で「やらせてみたい」と感じてしまうことも少なくないことでしょう。
しかし、成長するにつれて月謝の額が上昇していくケースも出てくるので、「これだけ安いなら」と目先の金額に惑わされるのは危険かもしれません。家計の負担が少なく、子どもも継続できるような習い事に絞っていくことも教育費捻出には欠かせません。
習い事を始める際もダラダラと続けるのではなく、ある程度のゴールを決めておくと辞め時を決めやすくなります。教育にかけられる費用の範囲を考えて、無理のないように割り切って習い事と付き合っていくドライさも時には必要です。
また、子どもが小学校高学年になったときや中学進学を機に、運動系や音楽系の習い事から塾に切り替える家庭もあると思います。その際、気をつけなければいけないのは、塾は習い事とは異なり、夏期講習などの季節講習会は別料金という場合が多いこと。
「月謝がこの程度だから大丈夫」という考えでは後悔することになりかねません。こうした現実を知った上で、子どもの教育費を常に考えておくようにしましょう。
子どもの進路に関してシミュレーションをする
新型コロナウイルスの感染拡大は経済に大きな影響を及ぼしています。今までの金融危機などとは異なり、感染収束の道筋が見えにくく経済状況が急速に好転するのは期待薄です。こうした先行き不透明な中では、子どもの進路に関して複数の選択肢を考え、それぞれシミュレーションをして、困難を乗り越えられそうな最適な進学を考えておく必要があります。
現実から目をそらさず、早い段階から対策を講じて子どもの夢を叶えられるように準備をしていく。今の時代、親に求められる姿勢ではないでしょうか。
参考資料
「『子どもの教育費と児童手当』に関する実態調査」(株式会社インタースペース)
「平成30年度子供の学習費調査」(文部科学省)
「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果」(文部科学省)
中山 まち子