男女を合わせて計算した全体の表が、以下になります。

計(令和元年分)

  • 100万円以下 4568千人 8.7%
  • 100万円超 200万円以下 7432千人 14.2%
  • 200万円超 300万円以下 7838千人 14.9%
  • 300万円超 400万円以下 8907千人 17.0%
  • 400万円超 500万円以下 7652千人 14.6%
  • 500万円超 600万円以下 5328千人 10.1%
  • 600万円超 700万円以下 3397千人 6.5%
  • 700万円超 800万円以下 2315千人 4.4%
  • 800万円超 900万円以下 1542千人 2.9%
  • 900万円超 1000万円以下 1012千人 1.9%
  • 1000万円超 1500万円以下 1850千人 3.5%
  • 1500万円超 2000万円以下 436千人 0.8%
  • 2000万円超 2500万円以下 124千人 0.2%
  • 2500万円超        151千人 0.3%

年収600万円超700万円以下の割合を見てみると、男性が全体の9%、女性が全体の3%、男女合わせての合計は全体の6.5%になっています。

600万円以下の割合を合計すると79.5%となります。つまり、給与所得者(1年を通じ勤務した給与所得者)の約8割の方は600万円以下の年収となり、年収600万超の人は、全体の約2割に入るということになります。

年収600万円世帯の貯金はいくらか

次に、総務省「家計調査/貯蓄・負債編 二人以上の世帯」の第8-2表「年間収入階級別貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高」より、年収600万円世帯と、その前後の年収帯の貯蓄額を見ていきましょう。

年収600万円から650万円の世帯

  • 貯蓄額 1724万円
  • 負債額 791万円
  • 純貯蓄額 933万円

年収550万円から600万円の世帯

  • 貯蓄額 1734万円
  • 負債額 617万円
  • 純貯蓄額 1117万円

年収650万円から700万円の世帯

  • 貯蓄額 1685万円
  • 負債額 839万円
  • 純貯蓄額 846万円

多少バラツキはありますが、この世帯年収の幅であれば、貯蓄額に大差はないと言えるでしょう。

また、貯蓄額から負債額を引いた純貯蓄額を見てみると、世帯年収が低い世帯の方が高くなっていますし、貯蓄額自体も高いようです。年収が上がれば、貯蓄額が増えるとは、単純には言えないようです。

下記の年収帯の純貯蓄額を比較すると、よりその傾向が顕著になります。

年収500万円から550万円の世帯

  • 貯蓄額 1449万円
  • 負債額 535万円
  • 純貯蓄額 914万円

年収700万円から750万円の世帯

  • 貯蓄額 1499万円
  • 負債額 903万円
  • 純貯蓄額 596万円

いかがでしょうか。世帯年収では200万円以上の差があるにも関わらず、貯蓄額に差はありません。むしろ、年収500万円から550万円の世帯の方が負債は少なく、純貯蓄額は318万円も多い結果となっています。