限界だと思いつつ頑張り続けてしまうのはやめて!

Aさんはこう続けます。「あなたが休んだり辞めたりしても代わりはいくらでもいるので、しんどいと思ったら休む、もう限界だと思ったら辞める、という選択肢を持ってほしいです。仕事を休むと、『ほかの人に迷惑がかかる』『仕事が回っていかない』と思ってずっと我慢して勤務を続けていましたが、私が休んでも辞めても病院業務は続いています。

15年ほど経ついまも、仕事を見つけようとするだけで手が震えたり過呼吸になったりするため、いまも働くことは難しい状態です。あの頃に戻って、限界を超える前に仕事をスッパリ辞めていたらと後悔するばかりです。」

Bさん・30代女性・主婦(パート勤務)

家事に完璧を求める夫に応えようと働きづめに

Bさんの夫は昔ながらの亭主関白な人で、Bさんの”できない”ところを見つけては指摘して怒るようなタイプでした。夫が帰ってくるまでに、洗濯・掃除・夕食の準備をすべて完璧にする必要があり、テレビドラマのように指で撫でてホコリを確認されることもありました。

そのためBさんは、「自分は正社員じゃなく、パートで働いているのだから家のことや育児は完璧にこなさなきゃいけない」と自分を追い詰め、働きづめの状態に陥ったのです。パートや家事を休みなく繰り返したことでBさんの心身の疲労はピークに達し、気づけば動悸が激しくなって過呼吸を繰り返すようになったと言います。

過呼吸の症状が出てからも同じ生活を続けた

「結婚5年目、パートを開始してから3年目ぐらいに初めて過呼吸の症状が出たときが、ターニングポイントだったのではないかと思います」と振り返るBさん。「それでも、朝5時に起きて夫の弁当と家族全員分の朝食を作り、子供にごはんを食べさせて保育園へ送ってから15時まで働いては家事を完璧にこなそうとする毎日が1年ぐらい続きました。」