有効といわれているのが「先取り貯金」で、給与生活者であれば誰でもすぐに着手できます。

給料が振り込まれたら、あらかじめ決めておいた金額を先に引き出し、貯金用の口座に移します。振込口座に残った金額から生活費を引き出してやりくりするようにすれば、貯金に手をつけずに済みます。口座間の資金移動もオンラインでできてしまう時代なので、ぜひ活用してみてください。

口座にある生活費の減り具合が「見える化」されれば、支出を引き締めざるを得なくなり、無駄なお金を使わない習慣がつきます。余ったお金を貯金しようとしてもなかなか難しいため、まずは生活資金用と貯蓄用の口座を分けておくことがポイントとなります。一方で貯蓄分も「見える化」されるので、モチベーションが上がっていくはずです。

2. 毎月一定金額を積み立て、自動的に貯める

自分の意志が弱く「先取り貯金」に自信がないという人には、毎月積み立て式に自動で貯まる「自動積立定期預金」がおすすめです。

決まった日に普通預金口座から一定預金を自動振替し目標額を目指す定期預金で、まとまった資金を確保するための貯蓄にも向いています。高金利も魅力の一つで、現在の普通預金金利が0.001%程度と低い中で、その20倍あるいはそれ以上の金利が付くケースもあります。以下は参考例です。

積立式定期預金の金利参考例(詳細は各金融機関のサイトをご確認ください)

  • イオン銀行 積立式定期預金:年0.02%(税引き前、2021年1月10日現在)
  • あおぞら銀行 BANKアプリ限定貯蓄預金:年0.2%(税引き前、2021年1月4日現在、アプリ限定)
  • SBJ銀行(SHINHAN BANK JAPAN) 定期積金:年0.03〜0.15%(税引き前、2020年8月5日現在、期間によって金利が異なる)