また、勤務先が導入していれば、毎月給料から一定額が天引きされ定期預金に積み立てられていく財形貯蓄も活用度が高いでしょう。多目的に自由に使える「一般財形貯蓄」を選ぶと、1年経過後は払い戻しも可能です。
将来の年金に上乗せして老後資金を補填するには、私的年金も頼りになります。生命保険会社の個人年金保険は毎月一定金額を支払い、契約時に決めた年齢になると受け取れるもので、口座振替にすれば確実に貯蓄できます。
一般的に、投資信託の売却益や定期預金の利息など運用で増えた利益(運用益)には、所得税や住民税などの税金がかかります。ところが運用益に税金がかからず、効率的に貯蓄できるという点で人気なのが、私的年金のひとつで個人型確定拠出年金の「iDeCo」(イデコ)です。
iDeCoは掛金を自分で設定して毎月積み立て、あらかじめ用意された金融商品を自ら運用する仕組みです。運用といっても、投資信託のほかに、定期預金や保険といった元本確保型の商品もあります。
運用益が非課税なのでその分受け取る年金額が増えるほか、掛金全額が所得控除になり所得税や住民税が軽減される、受け取る時も控除の対象になるといったメリットもあります。ただ長期運用が前提のため、原則60歳になるまでは引き出すことができません。
3. アプリを活用してモチベーションアップ!
貯蓄することは大切ですが、それによって日々の生活が辛くなってしまうと長続きしません。老後資金というだけでなく、何年後にいくら貯め、何に使うのかという目標を立ててモチベーションを持ち続けることも大切です。
頑張る気持ちを維持できるという点では、貯金アプリやおつりアプリなどを活用するとゲーム感覚で楽しく貯めることができるかもしれません。