老後2,000万円越える世帯は2割に及ぶ

それでは、実際に今現在の60代はどのくらい貯蓄をしているのでしょうか。金融広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」によると、60代(世帯主の年齢)の金融資産保有額の平均は1,635万円、中央値は650万円です。一般的に中央値のほうがリアルな数値に近いといわれるため、実際の貯蓄額は『老後2000万円』にはまだ遠く及ばないことが分かります。

しかし、同データで貯蓄額の割合をみてみると、2,000万円以上貯蓄をしている世帯も24.5%存在しています。一方で金融資産非保有世帯も23.7%とほぼ近い割合で存在しており、貯蓄がある世帯とない世帯が、同じく2割程度ある現実が明らかになっています。