還暦後60代、貯蓄2000万円以上ある世帯はどのくらい?

老後に2,000万円必要なのは本当か?

しかし本当に老後生活に2,000万円必要になるかは、暮らしによるところが大きいでしょう。金融庁の報告書は、夫が定年まで働き、配偶者は専業主婦という高齢夫婦無職世帯(夫65歳・妻60歳でともに無職)をモデルケースとしています。『老後2000万円問題』はこの世帯の実支出263,718円(実収入から実支出がおよそ5万円オーバーしている)を、老後30年続けたことを前提に算出された数値であるため、受け取れる年金額や家族構成によってもかなりの差が出てくるはずです。

最近の消費支出の傾向を総務省統計局「家計調査報告-2020年(令和2年)10月分-」(2人以上の世帯)からみてみると、2020年10月分の消費支出は1ヶ月平均283,508万円ですが、勤労者世帯は312,334円、無職世帯は235,883円と収入によって支出額に差があることが分かります。金融庁の報告書でも示されていますが、一般的に老後は現役期に比べ2~3割ほど支出が減る傾向にあるそうです。

より自分たちのライフスタイルに沿った貯蓄額を知りたいなら、まずは今の支出をしっかり把握すべきでしょう。そこから受け取れる年金額や退職金の有無を見据えて自分たちに合った貯蓄額を算出してみると、必要な対策も見えてくるはずです。お金に対する漠然とした不安を可視化することで、老後に対する準備が自覚でき、不安も少しは和らぐかもしれません。

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執筆者

都内在住、元IT企業OL。育児や節約、社会問題について、共感できる情報を発信していきます。