貯金は2000万円あれば、定年後60代も大丈夫か

Aleksei Morozov/iStock

今や日本国民に浸透した老後2000万円問題。

現在、働いている現役世代の方は、「まだまだ時間があるし、退職金があるから大丈夫」、「質素な生活をする前提だから、そもそも2000万円もいらない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

政府から問題提起されたものの、普段の忙しい日常の中で時間をかけて真剣に考えた方は少ないと思います。

私は、新卒から大手証券会社等に勤め、資産運用アドバイザーとして、10年以上にわたり、様々なお客様と接してきました。

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今回、普段お忙しい皆さまのために分かり易く、最新のデータに基づき、「60代で貯金が2000万円あれば足りるのかどうか」について解説していきたいと思います。

定年60代、貯金はいくら持っているか

2020年10月30日に公表された総務省の「家計調査(貯蓄・負債編)調査結果」によると、60代の貯蓄額の平均は2313万円で、ここから平均負債額の208万円を引くと、平均の「純貯蓄額」は2105万円となります。

59歳までの平均貯蓄額が1187万円、平均負債が1097万円であることと比較すると、60代の純貯蓄額は、60代以下の世代に比べて、かなり余裕がありそうです。

要因としては主に退職金・住宅ローン残高の減少が大きいと思われます。

上記のデータから、2000万円問題は日本人の平均的な世帯であれば、解決できそうだといえます。

ただ、ひとつだけ注意が必要です。

「平均値」というのは、上位の数値が全体の数値を、かなり押し上げてしまっている場合もあります。中央値を参考にした方が実勢値に近いかもしれません。

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執筆者
佐藤 雄基

ファイナンシャルアドバイザー
法政大学経営学部卒業後、大和証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、個人、法人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約11年間従事する。大和証券退職後は、不動産ベンチャーのGA technologiesに入社。一貫して金融業界に携わり、豊富な金融知識を活かし、卓越した営業成績を残す。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。顧客のニーズを的確に判断し、専門的でありながらも、わかりやすいアドバイスが強み。AFP、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。