皆さんは、今までに「女の世界は怖い」「女だけの職場は面倒くさい」などという話を耳にした経験はないでしょうか。以前執筆した、『女は嫉妬深い生きもの?ママ友から「嫉妬されやすい人」「嫉妬されにくい人」』(LIMO)という記事内では、女性は男性に比べて嫉妬深い傾向があるとお伝えしました。
今回はその内容を踏まえ、筆者が某化粧品会社で勤務していたときに経験した「女社会のドロドロ劇」をご紹介します。
憧れの化粧品会社に内定!
20代前半の頃に勤めていた企業は、日本人なら誰もが知る超有名化粧品メーカー。高校時代に開花したメイク熱をアピールして採用されましたが、化粧品会社なので女性ばかりの職場環境です。家族や友人からは「ぴったりの職場が見つかったね!」「頑張ってね!コスメ買いに行くね!」などと激励をもらい、やる気がメキメキとみなぎっていたのを今でも鮮明に思い出せます。
化粧品メーカーは華やかで女性らしい雰囲気を感じさせる職場だと思われがちですが、実際に働いてみるとその職場は「上下関係が厳しく体育会系」でした。
- 髪型を細かく指定される
- その日使っているメイク用品をチェックされる
- 自身の肌荒れは許されない
- 肌知識や製品知識など覚えることが多い
周りからは華やかな印象が強い化粧品メーカーですが、実は上記のように規律が細かく、覚えなくてはいけないことが山積みです。もちろん、化粧品メーカーに応募したときから覚えなくてはいけないことが多いのは予測していました。しかし、まさか自分がドラマのようなドロドロ劇に巻き込まれてしまうとは夢にも思っていなかったのです…。
先輩からのいじめ
当時、社会経験もほとんどなかった筆者。配属された担当ショッピングモールには2人の先輩BA(美容部員)がいて、指導を受けることになりました。1人の先輩BAは物腰が低くて誰にでも優しいMさん。Mさんは未熟な筆者にも笑顔で接してくれたり、細かく美容指導をしてくれたりしました。しかし、もう1人の先輩Oさんは何かにつけて筆者を罵倒します。「今日つけている口紅って何番?うちの製品にそんな色なかったと思うんだけど」「その髪型なに?」「その服装(出勤時の私服)変だね〜」など、ほぼ毎日Oさんに見下ろされながら嫌味を言われ続けました。基本的に2人体制での勤務が多く、優しいMさんと一緒の日はいいのですが、Oさんとタッグを組む日が苦痛で仕方ありませんでした。
BAの研修会で悲劇が!
基本的には2人体制での現場勤務ですが、筆者が勤めていた化粧品メーカーでは月1で支社に集まり、ミーティングや技術指導などが実施されていました。多くのBAが集まるその場では、Oさんはいかにも「私はいい先輩ですよ」という顔をして、筆者に優しく接してきます。
筆者はその裏表のあるOさんの態度がどうしても許せず、支社長に配属移動を願い出てみました。もちろん、ミーティングが終了して全てのBAが帰宅したのを確認してからです。支社長に全ての理由を打ち明け、「Oさんには必ず内緒にしてほしい」とも伝えました。
そして次の日は、Oさんと一緒の勤務。筆者は何もなかったかのように接するつもりでしたが、遅番出勤のOさんが鬼のような形相でこちらに近づいてくる姿が見えました。そしてOさんは「支社長から聞いたんだけど、ふざけてない?いつ私がいじめたの?」と怒りをあらわにし、筆者に噛みつきます。
こんな会社辞めてやる!
Oさんの鬼の形相を目の前にしながら、固まってしまい言葉が出てこない筆者。「支社長…あれだけOさんには秘密にしてとお願いしたのに」「この状況どうしよう…」など、頭の中はどうしようもない感情でいっぱいでした。結局Oさんに返す言葉は見つからず、「すみませんでした」の一言しか口にできませんでした。その日は1日中仕事に集中できず「どうやって会社を辞めるか」ということばかり考えていたような気がします。
社員が勇気を出して相談した内容を軽々と口外してしまう上司にも腹が立ちましたが、理由もわからず暴言を吐かれたり辛く当たられたりする職場環境にも嫌気がさしました。これが原因となり、研修会の1週間後に退職願を出すことになりました。
代わりは誰かができることが多い
今までは「自分が急に辞めたら、残された同僚が迷惑するから」「会社の規定に従わなければいけないから」と退職のタイミングを見計らっていましたが、それはあくまでも基本的な姿勢です。
今回の筆者のように、コンプライアンスに対して会社側が何も対策をしてくれない場合は、労働者側にも「自分を守る判断」「厳しい判断を下す権利」があってもいいと感じます。自分の代わりはいないと思っていても、実際は誰かが穴埋めをして、それで回っていく企業がほとんどでしょう。1人が退職したからといって倒産してしまう企業はほぼないことが、代わりは誰かができることを証明しているともいえます。
仕事に対して責任感を持つことは大切ですが、状況によっては「客観的」に企業の内側を見てみることも必要ではないでしょうか。あまりに企業に対して忠実すぎると、ブラック企業だと気づかずに心身ともに疲弊してしまう場合もあるかもしれません。
広瀬 あゆみ
