代わりは誰かができることが多い

今までは「自分が急に辞めたら、残された同僚が迷惑するから」「会社の規定に従わなければいけないから」と退職のタイミングを見計らっていましたが、それはあくまでも基本的な姿勢です。

今回の筆者のように、コンプライアンスに対して会社側が何も対策をしてくれない場合は、労働者側にも「自分を守る判断」「厳しい判断を下す権利」があってもいいと感じます。自分の代わりはいないと思っていても、実際は誰かが穴埋めをして、それで回っていく企業がほとんどでしょう。1人が退職したからといって倒産してしまう企業はほぼないことが、代わりは誰かができることを証明しているともいえます。

仕事に対して責任感を持つことは大切ですが、状況によっては「客観的」に企業の内側を見てみることも必要ではないでしょうか。あまりに企業に対して忠実すぎると、ブラック企業だと気づかずに心身ともに疲弊してしまう場合もあるかもしれません。

広瀬 あゆみ