「若者の車離れ」は大人たちが引き起こしている可能性も
今回のアンケートの項目の中に「メーカーにもっと若者向けの車を作ってほしい」という質問があり、41.9%が「あてはまる」と回答をしていました。世の中の流れ的にも「低燃費」で「安全性能が充実している」車が主流になってきていることもあり、各メーカーから発売される車はどれも似たり寄ったりなのが現状だと筆者は考えます。
また鉄などの原材料が高騰している理由もあるかと思いますが、車自体が高性能化したり快適装備などが充実している関係もあり、若者の手の届かない価格になっているのが現状。最近話題になった新型の日産ノートは、フル装備で購入すると総額300万円を超えてしまいます。大衆車ともいえるジャンルの車ですら高額になってきているのです。
こういったことが要因で若者の車離れが加速するのであれば、メーカー各社が若者でも手の届く範囲の個性的で魅力的な車を出さなければならないのでしょうか。
おわりに
日本全体でも都市部と地方では車に対する価値観が変わってはきますが、今回のアンケートでは地域の差ではない根幹的な部分で若者の車に対する意識について考えさせられる回答が多かったのではないでしょうか。自動車産業は日本の基幹的な産業ですから、メーカー各社には将来を担う若者たちの意見を取り入れてもらいたいと思います。
参考資料
宇野 源一