転職希望「新型コロナがキッカケ」は12%
大手・人材紹介会社のエンワールド・ジャパンが、同社のサービス登録者への「新型コロナ禍における転職のきっかけ調査」を昨年11月に発表しました。
調査対象は、外資系企業や日系グローバル企業の正社員かつ、年収800万円以上の1004人。ちなみに国税庁「民間給与実態統計調査」(2018年)によると、年収800万円以上の人は487万人で全体の9.8% 。いわゆるハイクラス層といえると思います。
調査結果から抜粋すると、「1カ月~1年以内に転職したい」または「良い条件の仕事があればいつでも転職を検討したい」と回答した人のうち、新型コロナの流行をきっかけに転職を検討し始めたのは全体の12%。
また、新型コロナをきっかけに転職を検討した人の転職希望時期は「1~3カ月以内」が45%となり、新型コロナ流行前から転職を検討していた人(21%)を大きく上回るという傾向を示しました。
他に特徴としてあげられるのは、新型コロナをきっかけとした転職検討者の動機で「会社の将来への不安」が46%と半数近くを占めたこと。
これに対し、新型コロナの流行前からの転職検討者の理由第1位は「キャリアアップ」が54%。また、「転職で不安に感じること」第1位は「現在の年齢」で、これは新型コロナの影響は関係なく最多で、特に40代以上では年齢を不安視している人が多数を占めていました。