アラフィフ世代ともなると、なんとなく老後のことが頭をよぎり、年金は一体いくらもらえるのか、退職金はどれくらい入ってくるのか、今の貯蓄額で大丈夫だろうかと考え始める人も多いのではないでしょうか。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」によると、「年金や保険が十分ではないから」という理由で老後の生活を心配している人が73.3%もいるという結果が出ており、多くの人が老後の年金受給額に心配な思いを抱えていることが分かっています。

今回は年金暮らしをしている2組の夫婦を比べ、その年金受給事情を見ていきます。

Aさん夫婦の場合

夫婦ともに今年66歳となるAさん夫婦。2人とも昨年65歳で定年退職をしたのですが、共に正社員で働いており厚生年金に加入していたため、夫は約20万円、妻は約14万円の年金を受給しています。さらに、Aさん夫婦は現役時代から個人年金保険にも加入しており、公的年金以外にもプラスで年金を受給しています。

老後も元気な2人は、元々共通の趣味であった温泉旅行を2ヶ月に1度企画し、温泉巡りを楽しんでいるそうです。また夫は趣味のゴルフを続けており、打ちっぱなしに行ったり昔の同僚と一緒にコースを回ったりすることが日々の楽しみになっているとのことでした。Aさんには3人の孫がいるのですが、孫の誕生日やクリスマスには少し高めのプレゼントを贈るのも楽しみのひとつだとか。これまでと変わらない生活を送れているだけではなく、趣味の時間も増え夫婦二人で有意義な老後を満喫しているのだそうです。