年が明けると、春に子どもが幼稚園や保育園へ入る予定のママはちょっとソワソワ。入園先が決まった人も、内定待ちの人も、通園に必要なものの準備が気になりはじめますね。

最近では手提げバッグや巾着などを、市販品ではなく、ハンドメイド品の購入で揃えるママもけっこう多いもの。市販品にはない魅力をもつハンドメイドですが、その裏には売り手と買い手、それぞれに悩みがあるようです。

今回はどんな悩みがあるのか、筆者の周辺のママたちからヒアリング。ハンドメイドを作って売るママと買う側のママ、立場が違うからこそ出てくるお悩みとは…。

【売り手の悩み・1】質にこだわっても伝わらない…

“ていねいなハンドメイドグッズを作ってくれる”と評判のママ、Aさん。知人やその紹介で頼まれたグッズを作ったり、フリマアプリを利用するなどして作品を販売しています。

そんなAさんの悩みは、「リピーターさんは良さを実感してくれているけれど、初めて購入する人にはイマイチ魅力を伝えきれない」ことだそう。

「使う人を思って細部にもこだわりたい派なんですが、そのぶんの時間と手間を価格に反映すると、けっこう高くなってしまいます。たとえば巾着袋の内側。使っているうちにほつれたりしないように工夫しても、買うときはそんなところまで気にしない人がほとんど。結局コスパ重視で作ったほうが売れるんですよね」

作り手としての思いやりも、一見してわかる部分でないと買い手側には気づいてもらいにくいのです。質にこだわりたいAさんにとっては、かなりジレンマになっているようです。