「娘はとにかくデザイン重視。自分が気に入ったものじゃないと使わないというこだわりぶりです。私は『こっちのほうが、つくりがていねいで長持ちすると思うけど』とか『マチがないと物があまり入らないんじゃない?』といった親の目線でアドバイスはするのですが、結局、娘の希望する商品になることがほとんどです」

ハンドメイドであるだけに、作家さんのオリジナリティあふれるデザインに、娘さんのこだわりも倍増してしまうようです。意見が分かれて険悪な空気になるので、選ぶ時間が憂うつ…とDさんは嘆いていました。

園グッズを売る側と買う側のコミュニケーションを

ママたちの話を聞いて筆者が思ったのは、ハンドメイドの園グッズを作って販売しているママたちにも、買う立場のママたちにも、ぜひお互いの“悩み”を知ってもらいたいということ。

「作品の良さが伝わらない」という作り手の悩みや、「チェックしたい部分の情報がもっとほしい」という買い手の悩みは、知ることで解決につながりそうではありませんか? 

ウェブやアプリを介して売り買いをするには、リアルの世界よりもていねいなコミュニケーションが必要。少々手間ではありますが、お互いの思い入れや要望を伝え合うことで、ハンドメイドの輪がよりハッピーに広がっていってほしいものですね。

富良野 なつき