「短期目標」と「長期目標」をはっきり分ける
アンケート結果にもあるように、短期と長期を見据えることも資産作りの重要なポイントです。まずは、自分や家族のライフプランを紙に書き出してみましょう。どんな備えが必要なのかをイメージしやすくなり、家族で意識を共有しやすくなります。
結婚や出産、育児やマイホーム購入などのライフイベントをひかえている20~30代では、遠くない将来にまとまったお金が必要になる可能性があります。このようなお金は貯蓄で確実に貯めておくほうが安心です。住宅ローンを組む予定があるなら、頭金を用意しておくと借入額を抑えやすくなります。
子どもが生まれたら、できるだけ早く学費の準備を始めることをおすすめします。早く始めるほど準備期間が長くなって、毎月の負担が軽くなります。40~50代は収入が安定しやすい年代ですが、住宅ローンと学費の出費が重なりやすい時期でもあります。我慢することも増えるかもしれませんが、家計をしっかりチェックして収支のバランスを維持しましょう。
また、60~70代以降の人には、資産を大きく減らすおそれのあるハイリスク・ハイリターンの投資は向いていません。とくに定年後は収入が激減する可能性があり、家計を見直して無駄な支出を減らすことも重要なポイントになってきます。
さいごに
最適な資産作りの方法は、年齢やライフステージごとに変わってきます。ご自身、ご家族のライフプランを立てた上で、今できることから取り組んでいかれることをオススメします。
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【参考】
「高齢社会における資産形成・管理」金融庁 金融審議会 市場ワーキング・グループ
「【貯蓄で資産作りは長期戦!】1,000万円以上の資産作りにおいて投資に挑戦することの重要性は?」株式会社アイネット証券 PRTIMES
LIMO編集部