ヒトのデジタルツインが可能になる!?

ひとつの都市をまるごとデジタル上に再構築する・・・これだけでも、ちょっとビックリですが、まだ驚くのは早いかもしれません。DTCでは、ヒトのデジタルツインも視野にいれています。

「いや、ヒトのメディカル情報とかをデジタル上で再現することは可能でしょ・・・」と、思う方もいるかもしれません。違うのです。DTCにおけるヒトのデジタルツインとは、ヒトの物理的なデジタル化だけでなく、意識や思考といったヒトの内面のデジタル化も含めて構想されています。

実際に2019年のNTT研究開発のフォーラムでは、自分のデジタルツインと会話する“未来"もプレゼンされていました。現在は、ヒトの内面や個性をどう定義し、どんな個性をどうモデル化していくか、個々の価値観まで再現し、どう更新していくかなど、あらゆる角度から研究が進められています

自分自身を含めて、現実世界がデジタル上に再構築される。SF小説にでてくる“パラレルワールド"みたいですよね。どう理解すればよいのか。ちょっと、頭を整理するために、参照すべき概念として「アフターデジタル」を紹介します。

「アフターデジタル」は2019年に藤井保文氏他による同名書籍が出版され、日本のIT業界を中心に大きな反響を呼びました。