ちなみに、金融投資をしたいと思っている367人がどんな金融資産に投資したいと思っているかを聞いたところ、日本株式が59.7%で最も高く、次いで投資信託(「REIT」以外)の40.9%、外国株式の24.0%となりました(図表4参照)。

図表4:老後の生活資金のために投資をしたい金融資産[複数回答形式]

出所:スパークス・アセット・マネジメント株式会社調べ
対象:今後、老後の生活資金のために金融投資をしたいと考えている人

超低金利時代の資産運用

ところで、「今は超低金利」ということは、嫌というほど耳にしているかもしれません。実際、大手都市銀行の普通預金金利は0.001%、1000万円以上預け入れる大口定期預金でも0.002%という状況です。先々のことはわかりませんが、これが近い将来大きく変化することも望み薄です。

この低金利は年金にも影響を与えています。10月には第一生命が企業年金の予定利率を来年10月に年1.25%から0.25%に引き下げることを発表しました。これは、企業が契約している「確定給付型」の年金保険に関してですが、長引く低金利の影響を受けての措置で、19年ぶりの引き下げになります。

一方、公的年金についても、将来的に受給開始年齢が引き上げられたり、受給額が減ったりという不安は拭えないのではないでしょうか。実際、政府も「個人型確定拠出年金 iDeCo(イデコ)」という制度で、公的年金に加えた老後の備えを推奨しています。

このiDeCoの特徴として挙げられるのが3つの節税メリットです。