さいごに

高齢化が進むこんにち。老親、もしくは自分自身に介護が必要となったときのお金について意識する人は、ひと昔前よりも増えているのではないでしょうか。

より快適な環境を求めて、費用がかかる老人ホームに入居を検討する場合などは、「ここを終の棲家にするだけの金銭的な余裕があるか」をしっかりと考えておく必要がありそうです。

長生きできた場合を想定し、「本人の年金収入と貯蓄」でまかなっていけるかどうかが、介護費用の「かけ具合」を決める歳の、大きな基準となるのではないかと筆者は考えます。

親と子ども、同じ速度で歳をとります。100歳の親を、70歳以上の子どもが支えていけるかどうか、という視点が必要となるでしょう。子どもの側が負担することを前提とした計画は、極力避けたいものです。

【参考】
親などを介護する場合に不安なことは?」公益財団法人生命保険文化センター
平成29年 高齢者の健康に関する調査結果(全体版)」内閣府
2019年度介護報酬改定について」厚生労働省
介護にはどれくらいの年数・費用がかかる?」公益財団法人生命保険文化センター
令和2年版高齢社会白書」厚生労働省

佐橋 ちひろ