お金を増やすなら味方につけたい「時間と複利」

複利という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。

「お金を増やす」ことを考えたときに必ずといっていいほど活用したいものなのですが、まずは簡単に複利の説明をしておきます。

複利とは、「利子にもまた利子がつく」ことです。

手元に100万円があり、その100万円を金利3%で1年間預金したとします。すると元金の100万円にたいして3%の利子が付き一年後には103万円になります。

では、この103万円、もう一年経つとどうなるでしょう。同じように3万円増えて合計106万円、ではないのです。

複利は利子にもまた利子が付くので、103万円に対して3%の利子が付き、106万900円になります。もう一年経つと106万900円に対して3%で109万2727円、このように年数が経つほど利子は大きくなっていきます。

2019年に老後2000万円問題が世間を騒がせましたが、仮に老後の備えとして30年間で2000万円を貯金で貯めるとした場合 、毎月約5.5万円を貯金に回し続けなければいけません。

そこで、この複利を活用して運用することで毎月2万円で同じ2000万円に近づくことができるのです。

例えば、40歳から月々2万円を20年間現金や預貯金で貯めていくと480万円です。

これを想定利回り6%で複利 運用した場合約911万円になり、同じ月2万円でも約430万円の差が出るのですが、目標の2000万円には届いていません。

さらに10年早く始める事ができた場合、月々2万円を30年貯めると720万円。同じく想定利回り6%で複利運用した場合には約1950万円となり、1240万円程の差になります。

税金や手数料は加味していませんが、これを見ていただくと分かる通り、お金を増やすためのコツはたった2つ、「時間と複利」です。

1年でも1カ月でも長く運用しているほど複利の効果は大きくなり、複利の効果が大きくなるほど私たちは助かるという事になります。

仮に5万円を貯金に回す余裕があり複利で運用した場合には、元金1800万円+利息約3097万円で合計4900万円程にもなりますから積極的に活用していきたいですね。