本人同士の性格の不一致、金銭問題や親戚・家族関係のトラブルなど、様々な理由で離婚を決意した女性たち。とくに、専業主婦からシングルとなった女性たちの多くが悩むのは、離婚後のお金の問題です。今回は、子育てとの両立や再就職の難しさに直面した3人のシングル女性が、ご自身の経験をお話してくれました。
「最悪、月収が半減になることも」
「仕事と子育て」両立の難しさを実感したAさん(32歳)
「シングルマザーであるということで、こんなにも再就職が難しくなるとは思いませんでした」と語るAさん。彼女の元夫は、正社員として勤めていた会社の同僚でした。
Aさん自身は出産を機に退職。4歳の息子を引き取り離婚しましたが、再就職先探しは難航を極めたとのこと。
「結局、正社員として雇ってくれるところはなく、パートで頑張っています。シングルマザーの職探しが難しいのは、会社サイドからみれば、子供のことで不定期に仕事を休まれると困る、というのが一番の理由でしょうね。
うちは元夫から養育費をしっかり受け取っているので、現時点では、パート収入だけでも生活に困るということはありません。でも、正社員時代との大きな差は、月あたりの出勤日数で手取りが変わってしまう、という点。
子供が体調を崩す日が続くと、私も連日仕事を休まなければなりません。ひどい月には収入が半減してしまうのです。両親が揃っていれば、夫婦交代で休みをとり、看病することもできたかもしれないのですよね…。一人で仕事と子育てを両立していくことの難しさを痛感します」
子どもの用事で休みづらい…
シングルマザーの「正社員就職」への難しさを実感したBさん(35歳)
同じく離婚後に再就職を目指したBさんは、そもそもシングルマザーが希望する働き方の条件を満たす職種や業種がかなり限られていることに気づいたといいます。
「保育園の送り迎えに間に合う短めの『勤務時間』、土日祝は必ず休みたい『勤務日』、子供が体調を崩したときの『看病などによる急な休日の取得』。この3つ全てを叶えてくれる職場を見つけることがどれだけ難しいか、再就職先を探し始めてすぐに理解しました。
時短勤務が可能かつ土日祝日休み、急に休むことになっても大丈夫…となると、パートの事務職やサービス業など、選択肢は限られてきます。育児との両立のしやすさを最優先して選ぶと、フルタイム勤務や専門性を求められる仕事に比べて、どうしても収入が低くなってしまうのです。
比較的時間や勤務日の融通がきいて、かつ頑張ればそれが収入アップに繋がる営業職も考えましたが、逆に成績を上げられなければ給与は減ってしまうし、会社によっては解雇されてしまう場合もあると聞いて、挑戦する勇気を持てませんでした」
親権は夫に。貯金を切り崩しながら職探しする日々…
早急な離婚を悔やむCさん(42歳)
「後先考えずに離婚を決めてしまったことを、正直後悔しています」と話すCさんも、離婚後の再就職に苦労した経験をもつ一人です。
「離婚前は専業主婦だったため、経済的な理由から子供の親権を夫に取られてしまったことが本当にショックでした。
でも、絶対に親権は取り戻したい。それがだめなら、せめて子どもの監護権だけでも…。
再び我が子と暮らせる日のために仕事探しを始めましたが、ブランクが長かったせいもあり、なかなか良いところが見つかりませんでした。当然ですが、生活は苦しくなっていく一方。
収入が不安定なので、新しく住む家を借りるにも賃貸契約が難しかったです。クレジットカードの審査にも通りませんでした。実家を頼ることもできなかったため、安定した仕事が決まるまで、わずかな貯金を切り崩しながらの生活を余儀なくされました。
精神的に辛い日々が続き、『あのとき自分が感情的にならずに話し合ったり少し距離を置いたりしていれば、今ごろは家族で楽しく過ごせていたのかも…』という後悔が何度も押し寄せてきます。離婚が本当に正しい決断だったのか、今でも答えは出ていません」
おわりに
いったん育児で離職し専業主婦となった場合、離婚後の仕事探しがうまくいかず、経済的に追い込まれてしまう人も少なくありません。
自分の条件に合った仕事を探すこともさることながら、信頼できる相談先や支援先の確保は絶対に必要です。あなた一人で、悩みを抱え込まないために。
犬養 のぞみ