子どもの教育資金や住宅購入資金、老後資金などを準備する方法にはさまざまなものがありますが、その一つとしてNISAを活用する方法もあります。
2024年1月から新NISAが導入されたこともあり、NISAで資産運用をしようと検討している方もいるのではないでしょうか。
本記事では、現在のNISAの利用状況を解説するとともに、35歳から65歳までの30年間、毎月2万円ずつ積立投資をした場合、資産がいくらになるのかを利回りごとにシミュレーションしていきます。
将来の資金計画のために、お役立てください。
1. NISAの利用状況
金融庁の調査によると、NISAの口座数は年々増加傾向にあり、2024年1月からの新NISA導入後もさらに増加の一途をたどっています。
2025年6月末時点で2696万口座に達しており、2023年12月末の旧NISA時点から約571万口座増加しています。
新NISAは、非課税保有期間が無制限になったことや、非課税保有限度額が1800万円(成長投資枠は1200万円まで)に拡大されたことなどにより、利用者にとってより使いやすくなりました。
銀行預金の金利は依然として低い状態が続いており、貯蓄だけでは資産価値が目減りしてしまう危機感を覚える人は少なくありません。
投資への関心が高まっていることも、NISA口座が増加している原因の一つといえるでしょう。
2. 【利回り別】NISAで「毎月2万円×30年間」積立投資!資産評価額をシミュレーション
35歳から30年間、65歳になるまで毎月2万円ずつNISAで積立投資をした場合の、利回りごとの資産評価額をシミュレーションしていきます。
毎月2万円ずつ30年間積み立てると、元本(投資総額)は720万円になります。
利回りが2%・4%・6%の場合、それぞれ30年後の資産評価額はいくらになるのでしょうか。
なお、シミュレーションは金融庁の「つみたてシミュレーター」を利用します。
2.1 利回り2%の場合
毎月2万円を利回り2%で運用した場合、30年後には元本720万円に運用収益が263万円付き「資産評価額は983万円」となります。
2.2 利回り4%の場合
毎月2万円を利回り4%で運用した場合、30年後には元本720万円に運用収益が651万円付き「資産評価額は1371万円」となります。
2.3 利回り6%の場合
毎月2万円を利回り6%で運用した場合、30年後には元本720万円に運用収益が1229万円付き「資産評価額は1949万円」となります。
3. シミュレーション結果のまとめ
3つの利回りごとのシミュレーション結果をまとめると、以下のようになります。
3.1 毎月2万円ずつ30年間、利回り2%・4%・6%で運用した場合
【利回り:運用収益/資産評価額】
- 2%:263万円/983万円
- 4%:651万円/1371万円
- 6%:1229万円/1949万円
「毎月2万円ずつ」を30年間NISAで積立投資すると、利回りが2%の場合は263万円の運用収益が出て資産評価額は983万円になり、資産は約1.36倍になることがわかります。
同様に、4%で運用した場合は651万円の運用収益が出て資産は約1.9倍になり、元金の2倍弱に増える計算となります。
さらに6%で運用できた場合は、1229万円の運用収益が出て資産は約2.71倍にもなる結果となりました。
長期間運用することで複利効果の恩恵を受け、大きく資産を増やせる可能性があることがわかるでしょう。
しかし、これらはあくまでも平均利率をそれぞれ2%・4%・6%をキープできた場合のシミュレーション結果です。
実際には金利は常に変動するため、シミュレーション通りにはならないことを認識しておく必要があります。
3.2 「運用期間が短い」と複利効果を活かしきれない可能性がある
今回のシミュレーションでは投資期間を30年間としましたが、期間が短くなると複利効果のメリットを生かしきれず、効果的な資産形成が難しくなります。
毎月2万円ずつ10年間、利回り2%・4%・6%で運用した場合
前章のシミュレーションと同じ条件で、投資期間を10年間とした場合の運用収益と資産評価額は以下の通りです。
【利回り:運用収益/資産評価額】
- 2%:25万円/265万円
- 4%:53万円/293万円
- 6%:85万円/325万円
運用期間が3分の1になると運用収益も3分の1になるのではないかとイメージしがちですが、実際にはさらに大きな差が生じる可能性があります。
利回り2%の場合、運用期間が30年あれば運用収益が263万円得られる見込みですが、10年間では約10分の1の25万円しか増やせません。
また、利回りが6%の場合は、30年間の運用で1229万円の運用収益が得られますが、10年間では85万円と、約14分の1にとどまります。
このように、積立投資は複利効果を活用して資産を増やす仕組みであるため、長期間に渡る運用期間に設定するほど資産形成に役立ちます。
4. まとめ
NISA口座数は年々増加傾向にあり、新制度が導入されてからはより利用しやすくなったことから、今後もさらに増加すると考えられます。
「積立投資」は複利効果を活かして資産形成をしていく仕組みであり、長期間取り組むことで、よりその効果を得られる可能性があります。
資金を準備する目的はご家庭によりさまざまですが、長期間取り組めるように早期に利用を検討すると良いでしょう。
※シミュレーションの利回りは、あくまでも過程の数値となっています。実際の運用ではこれよりも大きな資産となることもあれば、逆にここまで増えない可能性もある点は注意が必要です。
※新NISAの非課税保有限度額(総枠)は、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて1800万円、成長投資枠のみだと1200万円となっています。






