親権は夫に。貯金を切り崩しながら職探しする日々…

早急な離婚を悔やむCさん(42歳)

「後先考えずに離婚を決めてしまったことを、正直後悔しています」と話すCさんも、離婚後の再就職に苦労した経験をもつ一人です。

「離婚前は専業主婦だったため、経済的な理由から子供の親権を夫に取られてしまったことが本当にショックでした。

でも、絶対に親権は取り戻したい。それがだめなら、せめて子どもの監護権だけでも…。

再び我が子と暮らせる日のために仕事探しを始めましたが、ブランクが長かったせいもあり、なかなか良いところが見つかりませんでした。当然ですが、生活は苦しくなっていく一方。

収入が不安定なので、新しく住む家を借りるにも賃貸契約が難しかったです。クレジットカードの審査にも通りませんでした。実家を頼ることもできなかったため、安定した仕事が決まるまで、わずかな貯金を切り崩しながらの生活を余儀なくされました。

精神的に辛い日々が続き、『あのとき自分が感情的にならずに話し合ったり少し距離を置いたりしていれば、今ごろは家族で楽しく過ごせていたのかも…』という後悔が何度も押し寄せてきます。離婚が本当に正しい決断だったのか、今でも答えは出ていません」

おわりに

いったん育児で離職し専業主婦となった場合、離婚後の仕事探しがうまくいかず、経済的に追い込まれてしまう人も少なくありません。

自分の条件に合った仕事を探すこともさることながら、信頼できる相談先や支援先の確保は絶対に必要です。あなた一人で、悩みを抱え込まないために。

犬養 のぞみ