子どもの用事で休みづらい…

シングルマザーの「正社員就職」への難しさを実感したBさん(35歳)

同じく離婚後に再就職を目指したBさんは、そもそもシングルマザーが希望する働き方の条件を満たす職種や業種がかなり限られていることに気づいたといいます。

「保育園の送り迎えに間に合う短めの『勤務時間』、土日祝は必ず休みたい『勤務日』、子供が体調を崩したときの『看病などによる急な休日の取得』。この3つ全てを叶えてくれる職場を見つけることがどれだけ難しいか、再就職先を探し始めてすぐに理解しました。

時短勤務が可能かつ土日祝日休み、急に休むことになっても大丈夫…となると、パートの事務職やサービス業など、選択肢は限られてきます。育児との両立のしやすさを最優先して選ぶと、フルタイム勤務や専門性を求められる仕事に比べて、どうしても収入が低くなってしまうのです。

比較的時間や勤務日の融通がきいて、かつ頑張ればそれが収入アップに繋がる営業職も考えましたが、逆に成績を上げられなければ給与は減ってしまうし、会社によっては解雇されてしまう場合もあると聞いて、挑戦する勇気を持てませんでした」