年収1000万円世帯におすすめ!「効果の高い」節約・節税法
収入が多くても、周りの目を気にして「いい暮らし」にこだわり、家や車などの持ち物にお金をかけているような場合は要注意。そのままだと、ゆとりある生活は難しくなりそうです。
税負担の大きさや支出の多さ、所得制限などの点を考えると、支出を把握するなど、基本的な部分を押さえていくことがたいせつだといえます。「ちょっと贅沢に」という背伸びをしていると、暮らしの立て直しが難しくなります。
固定費の見直し
高所得世帯ほど住居費や保険関連の固定費が膨らみやすいものでしょう。固定費を適正に保つことで、浮いた資金を貯蓄に充てることができます。
まず、契約している生命保険や医療保険については、保障内容の重複や過剰な加入となっていないか確認をしましょう。保険の見直しには時間がかかりますが、一度手をかけることで必要な保障を絞り込むことができ、管理もしやすくなります。
サブスク活用
最近では自動車、家電など、さまざまなサブスクリプションサービスが登場しています。
たとえば自動車の場合、購入すれば初期費用、駐車場代、保険代、車検費用など維持費も高額になりますが、カーシェアやカーリースの利用であれば負担も少なくて済みます。
また、年に1回程度しか使わない高額な品物についても、サブスクで利用してみると、購入する価値があるかどうかや購入するグレードを判断することもできます。
節税法
納税額が多いからこそ、高収入世帯では「節税」が大きな意味を持ち、家計管理のカギとなります。iDeCo、NISA、つみたてNISAなどの税制優遇制度の活用を検討することもおススメします。
さいごに
年収が高くても、社会保険料や税金によって手取り額は大きく減ってしまいます。その一方で教育費関連の各制度の所得制限を超えてしまうことも。「年収1000万円世帯」はこうしたジレンマを抱えることが多いゾーンといってもよいかもしれません。
「いったん上げてしまった生活レベルを下げることは難しい…」
その結果、収入は高くても、家計は常に火の車!という世帯も珍しくありません。税や社会保険制度の仕組みを知り、節税や節約を意識していくことで、確実な貯蓄につなげていきたいものです。
たいせつなのは、稼ぎの額より、正しい家計管理と身の丈にあった生活、ということなのかもしれません。
【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。
【参考】
※1「令和元年分民間給与実態統計調査」国税庁
「家計調査報告(貯蓄・負債編)‐2019年(令和元年)平均結果‐(二人以上の世帯)」総務省統計局
令和元年「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査」金融広報中央委員会
※2「児童手当制度のご案内」内閣府
※3「高等学校等就学支援金制度」文部科学省
LIMO編集部