昨年の7月1日、レジ袋の有料化がスタートしました。それ以前にも、スーパーなどではレジ袋を有料化しているところが多くありましたが、7月からはコンビニや雑貨店などでもすべて3円なり5円なり出さないと袋はもらえないことに。

それに伴い、「エコバッグ」が買い物時の必需品となりました。しかし、果たして本当の意味で「エコバッグ」は人々に定着しているのでしょうか…?

レジ袋が有料化となった背景は?

そもそも、なぜレジ袋が有料化となったのか…その背景をいま一度ご紹介しましょう。

2018年のG7(主要7カ国首脳会議)で、国ごとにプラスチックごみによる海洋汚染問題への対策に取り組もうという「海洋プラスチック憲章」が採択されたのですが、日本は署名しませんでした。

しかし「憲章」以前から欧米や中国では、レジ袋の有料化や禁止の取り組みがはじまっており、日本も国際社会に取り残されないよう、2019年のG20では海洋プラスチックごみへの対策を表明。脱プラスチックに向かっていることを世界に示すため、レジ袋有料化に踏み切ったのです。

とはいえ、今回のレジ袋有料化の目的は、「プラスチックごみの減少」ではなく「まずはレジ袋をきっかけにライフスタイルを見直し、ごみを出さない生活に取り組む」こと。つまり、プラごみ問題への取り組みの第一歩、それがレジ袋の有料化、というわけなんです。

エコバッグ、本当に理解して使っている?

このエコバッグの本当の目的を理解して利用している人は、どれくらいいるのでしょうか? 恥ずかしながら筆者も「エコバッグの使用目的」について誤解していたひとりです。