エコバッグ、どう使用するのが正解?
では、レジ袋有料化の目的に沿ってエコバッグを利用するにはどうすればいいのでしょうか。
コットンや麻など、天然素材で作られたエコバッグを、何度も繰り返し利用することが理想的でしょう。ポリエステル製のエコバッグであっても、繰り返し50回以上使用することを徹底すれば、じゅうぶん効果的ではあります。
いずれにせよ、忘れてはいけないのが「なぜ、レジ袋は有料化になったのか?」という本来の目的。「自分たちを取り巻く環境が少しでも良くなるように」という思いを持ちながらエコバッグを使用すれば、おのずと「長く大切に使おう」という意識が生まれてくるのではないでしょうか。
まとめ
いまでは外出時の必須アイテムとなったエコバッグですが、多くの人が「レジ袋が有料化されたからやむを得ず」持っているに過ぎないのでは…筆者はそう思います。
想像してください。もし買い物先で「うちはレジ袋無料なんですよ」と言われたら…。ほとんどの人は「じゃあ、いただきます」と答えるのではないでしょうか? きっと筆者もそう答えます。
レジ袋が無料なお店でも「私はエコバッグを持参しているので要りませんよ」と言える人が多くを占めてこそ、本当の意味で「エコバッグが定着した社会」と呼べるのではないでしょうか。
【参考】
- 「プラスチック製買物袋有料化 2020年7月1日スタート」経済産業省
- 「参考資料 レジ袋有料化に係る背景について」経済産業省 レジ袋有料化検討ワーキンググループ
- 「環境配慮行動支援のためのレジ袋とマイバッグのLCA」日本LCA学会
大中 千景