2019年、金融庁の「高齢社会における資産形成・管理」という報告書の中に「老後の生活には、公的年金以外に別途2000万円が必要」という内容があり、大きな話題となりました。

それを耳にして、「2000万円の貯金なんて無理!」「住宅ローンと教育費で精一杯なのに…」と、途方に暮れた方も少なくないと思います。

今回はそんな方に向けて、自宅を資産として活用し、老後の生活資金を確保する「リバースモーゲージ」という仕組みをご紹介していきます。

自宅に住み続けながら老後資金を確保!

リバースモーゲージとは、「現在住んでいる自宅の土地や建物を担保にして、一括または年金形式で金融機関からお金を借りる」金融商品です。

金融機関が自宅不動産の評価額から「この金額までならお金を貸せます」という「融資極度額(ゆうしきょくどがく)」を設定し、その極度額内であれば何度でも借りたり返済したりすることができる仕組みになっています。

お金を借りるというと、「返済が心配」と思われるかもしれませんが、リバースモーゲージで毎月返済するのは「利息」のみです。

元本の返済は、契約者が亡くなった後に現金や自宅不動産の売却で一括返済するため、毎月の返済に悩む必要はありません。
自宅に住み続けながら老後の生活資金を準備できるため、貯金などの金融資産を持たない世帯にとっては、「一発逆転の方法」といえます。