リバースモーゲージ「4つのメリット」
リバースモーゲージは金融商品のため、メリットとデメリットをしっかりと理解しておく必要があります。
メリット①自宅に住み続けたままで、老後資金を借りることができる
老後資金を得るために自宅を売却してしまった場合、その後は賃貸住宅などの物件を探す必要があります。
その点リバースモーゲージなら自宅は「担保」として提供しているだけなので、お金を借りている間もそのまま住み続けることができます。
生活のベースである住居はしっかりと確保しつつ、老後資金を準備することができるというメリットがあります。
メリット②元本は契約者の死亡時に一括返済
現金収入が年金だけに限られる世帯の場合、ローンなど毎月の返済は大きな負担となります。
しかしリバースモーゲージの場合は毎月の返済が「利息」のみとなり、元本の返済は契約者が亡くなった時点で一括返済するため、負担はグッと軽くなります。
自宅を売却して一括返済する場合、「残された配偶者の住むところがなくなって困るのでは?」と思われるかもしれませんが、リバースモーゲージの契約を配偶者に引継ぎ、配偶者が亡くなった時点で自宅を売却→一括返済という仕組みを用意している金融機関も多いため、心配は少ないでしょう。
また、遺族が自宅を相続したい場合、資金を用意して一括返済をすれば、もちろんそのまま自宅を持ち続けることが可能です。
メリット③高齢になっても申込みが可能
老後資金を工面しようと金融機関にローンを申込んでも、高齢者の場合審査に通るのが難しいという現状があります。
これは、
- 定年退職による所得の減少
- 寿命による返済期間の限界
というのが主な理由です。
しかしリバースモーゲージの場合、月々の返済は利息のみですし、元本の返済は契約者の死亡後となるため、このような問題は起こりません。
実際に、各金融機関とも申込み年齢を「55歳~80歳」程度に設定しており、高齢者の方でも安心して利用できるようになっています。
メリット④借入資金を様々な目的に使うことができる
リバースモーゲージで借りたお金は、年金に上乗せする形で毎月一定額を受取り、生活資金に充てることもできます。また、融資極度額内で一括してまとまった資金を借りることも可能です。
借りた資金の使い方については、「事業資金など以外であれば自由」としている金融機関が多く、
- 自宅の介護リフォーム
- 住宅ローンの完済
- 有料老人ホームの入居資金
- 旅行費用
等々、様々な目的に使うことができます。
年金だけで暮らさなくてはと思っていた老後の生活を、余裕のある豊かなものにすることもできるのです。